2015年7月16日 (仮訳)中央アフリカ産のクロサイワイタケ科の新属Ruwenzoria Stadler, M. et al., 2010. Ruwenzoria, a new genus of the Xylariaceae from Central Africa. Mycological Progress. … Available at: http://link.springer.com/article/10.1007/s11557-009-0623-3 [Accessed July 15, 2015]. 【R3-02012】2015/07/16投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ コンゴ民主共和国で採集されたクロサイワイタケ科の一種を検討し、新属新種Ruwenzoria pseudoannulataとして記載した。 HPLC-DAD/MSを用いて本種の二次代謝産物を調査し、ナフトール類、オイチピノール類縁体などを検出した。 また、Daldinia bakeriと同定されていた標本を検討した結果、Ruwenzoria属菌とDaldinia属未記載種が混在していることが明らかになった。 ※本論文のエラッタが公開されている。(抜け落ちていた図6系統樹の追加) Democratic Republic of the Congo, North Kivu, Mt. Rwenzori, area of the WWF-ICCN alonge altitude chalet (新種) Ruwenzoria pseudoannulata J. Fournier, M. Stadler, Læssøe & C. Decock 語源…(属名)ルウェンゾリ(山地)/(種小名)偽のAnnulohypoxylon属の 【よく似た種との区別】 Daldinia spp. 子嚢殻に孔口を有する 子嚢胞子に発芽溝を有する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種ほど孔口の構造が高度に分化しない 本種と異なり子座内部が基本的に同質ではなく環紋を有する 本種と異なり孔口を囲む輪状の盤を欠く 本種と異なり子嚢にアミロイドの先端リングを有する Daldinia singularis 子嚢殻に孔口を有する 子嚢胞子に発芽溝を有する 本種と異なりコンゴ民主共和国ではなく極東ロシアに分布する 本種と異なりカバノキ科植物としばしば関係を持つ 本種と子嚢胞子の形状が顕著に異なる 本種と異なり子嚢胞子の外壁が容易に脱離する Daldinia petriniae 子嚢殻に孔口を有する 子嚢胞子に発芽溝を有する 分生子形成様式が内生出芽型 ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりコンゴ民主共和国ではなく極東ロシアに分布する 本種と異なりカバノキ科植物としばしば関係を持つ 本種と子嚢胞子の形状が顕著に異なる 本種と異なり子嚢胞子の外壁が容易に脱離する ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Hypoxylon spp. 子座の形態が類似している場合がある 子嚢殻に孔口を有する 子嚢胞子に発芽溝を有する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と子座表面の構造が異なる 本種と異なり孔口を囲む輪状の盤を欠く 本種と異なり子嚢に先端リングを有する 本種と異なり内生出芽型の分生子形成様式のアナモルフを欠く 本種と異なり二次代謝産物としてメレイン類を含む種が多い ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Versiomyces spp. 本種と異なり孔口を囲む輪状の盤を欠く Annulohypoxylon spp. 子座表面の形態が類似している場合がある 子座内部が基本的に同質 子嚢殻に孔口を有する 子嚢胞子に発芽溝を有する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種より孔口周囲の盤が発達する 本種と異なり子嚢殻上部および周囲に炭質の組織を有する 本種と異なり孔口が臍状に窪むのではなく乳頭状 本種と異なり子嚢に先端リングを有する 本種と異なり子嚢胞子が対称形であることが稀 本種と異なり子嚢胞子のエピスポリウムが厚壁 本種と異なりNodulisporium型アナモルフを欠く 本種と異なり二次代謝産物としてメレイン類を含む種が多い ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される